当社のウール生産者について

ウール製品の生産者の主な責任は、羊の健康を維持し、彼らの幸福を確保することであり、それが高品質で持続可能なウールを保証することになります。しかも、生産者はウールの品質だけでなく、群れの集団形成にも気を配らなければなりません。雄羊を選び、適切な特性を促進する羊を繁殖させるのは生産者なのです。

持続可能で責任ある生産を保証するために、私たちは経験豊富で信頼できる羊毛生産者との長期契約に基づいて生産サイクルを構築しています。確立された信頼のおけるパートナーシップにより、生産者は将来の繊維需要を計画しやすくなり、安定した収入による確実性が得られるため、羊の群れの管理がしやすくなります。その結果、私たちは一定のコストで高品質のウールを安定的に調達することができるのです。

私たちの生産者は、ホリスティックで統合された環境基準と国際的なベストプラクティスに従って農場を管理しています。彼らは、羊毛加工の世界的な品質基準を設定するだけでなく、放牧、畜産、刈り込み、自然な家畜の生活環境の育成などのイノベーションを通じて、その基準を改善し続けています。

動物福祉は、私たちの企業責任の基本的な部分です。

私たちのビジネスは、動物の5つの基本的な自由の保護と促進の上に成り立っています。

ミュールシングフリー

さらに、私たちのすべての生産者は、製品に使用されるすべてのウールが非ミュールーズドでなければならないという厳しい条件を守ることを義務付けられています。

私たちの農場

私たちのウールはすべて、オーストラリアとニュージーランド、特にこれらの美しい土地に生息するメリノ羊から採取されています。メリノ羊は順応性が高いため、私たちは人の介入を最小限にとどめ、メリノ羊が自然に近い形で広大な土地を自由に放牧できるようにしています。典型的なサーモウェーブのメリノステーションは約1ヘクタールで、約5000〜15000頭のメリノ羊を飼育しています。これだけの広さを確保することで、静かで落ち着いたストレスのない環境を作り、羊たちが幸せで自由な気持ちになれるようにしています。

これにより、すべての農場が持続的に運営され、精錬法を必要とせず、より高品質のウール繊維を生産することができるのです。

ハッドン・リグ

当社の大規模農場のひとつであるハドン・リグは、ニューサウスウェールズ州の中央西に位置するウォーレンの町の近くにある6万エーカーの肥沃な土地で、ハドン・リグ、ブレマー、ブーマヌラからなる混合農業を行っています。

ハドン・リグは、ファルキナー家が所有しています。ジョージ・B・S・ファルキナー、妻のサリー、4人の娘、エレノア、グレース、オリビア、フローレンスが、この土地に住み、少数のスタッフと一緒に働いています。

Haddon Rigは、優秀で勤勉なスタッフを雇用し、最良の管理方法と最新のテクノロジーを駆使して、「補助金なし」の現代オーストラリア農業を実現しています。

マウント・ヘッセ

マウント・ヘッセ農場は、その豊かな歴史と未来志向の農法で知られており、オーストラリア最大のメリノウール生産者のひとつです。1840年代に農場に導入された当初の羊は、短いウールと軽いフリースを持つ小型のサクソン系メリノでした。現在では、7000頭のメリノ種の雌羊とメリノ種の雄羊が自己補充型の群れを形成し、3500頭のメリノ種の雌羊が飼育されています。

マウント・ヘッセは、全体的かつ統合的な環境基準と国際的なベストプラクティスに基づいて管理されています。放牧、動物飼育、毛刈り、自然な家畜の生活環境の育成などの応用的なイノベーションを通じて、継続的に運営を改善しています。

マウントヘッセは火山性の土壌で、生産性の高い牧草地に必要な栄養素であるリンの含有量が低いのが特徴です。肥料に頼りすぎず、自然の肥沃さを最大限に生かすために、新しい牧草地には根の深い多年草だけを植えます。根の深い多年草は、根の浅い一年草では得られない栄養分を抽出するため、不足しがちで高価なリン酸肥料の散布を最小限に抑えることができる。

飼料の季節変動を管理するために、成長サイクルの異なる牧草や飼料種を多様に組み合わせており、その中にはルツェルンやサマーアクティブフェスクも含まれています。このような多様性とローテーション放牧を組み合わせることで、過剰な放牧をせずに動物の健康と栄養を管理し、動物、牧草地、土壌の健康を最大限に保つことができます。